カラーパレットⅡ改修工事

保育施設と福祉施設が併設された本建築物において、外壁面保護と漏水対策、美観性回復の為、外壁修繕及び屋上防水改修を行いました。
既存は押出成形セメント版に対してマスチックパターンの外壁塗装が施されており、長年外気にさらされた影響で全面的に色あせ・チョーキング・塗膜劣化が進行していた。また、地震など影響により、外壁面の爆裂による欠損が散見された。その他、版間目地シーリングは剥離・亀裂・欠落により防水・気密・断熱の最前線を担う重要な役割を失いつつあり、屋上防水は施工から１０年以上が経過していたため、防水性能の低下による漏水リスクが高まっていた。
改修方法は従業員の皆さまと協議の上、建物の利用目的に合うカラーを選定したうえで、機能面では外壁にラジカル抑制型塗料を採用。欠損部分は脆弱撤去後にPCM工法にて補修を行い、版間シールはすべて撤去し、ノンブリード変成シリコーン系シーリング材を充填し直した。屋上防水は既存シート防水の上にウレタン塗膜防水（密着工法）施し、排水ドレンは改修ドレンに置き換えて施工し、今後１０年保証とした。今後も当建物の保全に末永く携わっていきたいと考えております。