仙台市青葉区のリノベーションと一級建築士事務所、ソシアルです。
知っている人からしてみると、当たり前の存在「巾木」。でも、以外と知られていないのも事実!今日はその巾木をテーマに手短に考察していきます。巾木 (はばき)とは、壁と床の境目に取り付けられる装飾材の一種で、主に壁の保護や美観を目的として使用されます。
巾木の役割は主に以下の通り
・壁の保護 : 壁と床の接触部分を保護し、掃除機やモップなどで壁が傷つくのを防ぎます。
・美観の向上 : 壁と床の境目を隠し、部屋全体の見た目を整えます。
・隙間の隠蔽 : 壁と床の間にできる隙間を隠し、ほこりや虫の侵入を防ぎます。
・配線の隠蔽 : 一部の巾木は内部に配線を通すことができ、見た目をすっきりさせる役割もあります。
海外では巾木とよく似た機能を持つ「モールディング」が施されます。でも、モールディングは掲載した写真のように、壁と床の境目以外に壁面や天井、ドア、窓枠などの装飾として用いられ、部屋全体をとってもオシャレにしてくれます。
そして、実はリノベーションを行う上で重要なポイントとなるのが巾木です。例えば壁のクロスや塗装をお気に入りの色調に変えたとしても、取り合う巾木が今までのままだと、いまいち冴えない印象になるのはよくある事!それ以外にも、天井廻り縁という巾木の天井バージョンみたいなものがあって、これもまた合わないとなると、興覚めしてモチベーション下がっちゃいますよね。そんなこんなで一本筋の通った巾木さんの影響力は絶大なのです。ところが、巾木の色を変えようと思って交換すると費用がかさみ、塗装しようものなら、最近の巾木はほとんどが表面シート貼りだから、塗装屋泣かせの難物なのです。とは言うものの、シートにはシートを重ねて貼ればしっかり定着しますし、それ以外にもいろいろな方法で巾木の色やデザインを改修し、全体の色調バランスを整えることが出来ます。室内のリノベーションをご検討される際は、巾木の事を忘れずに検討されることをお勧め致します。私どもソシアルは、しっかりと細部までサポートさせて頂きます。